再びマカロニウエスタンが再燃しているようで。
マカロニウエスタンとはセルジオ・レオーネの『荒野の用心棒』
が世界で大ヒットしてブームを呼んだイタリア製の西部劇で
1970年代半ばまで製作された。1980年代も作られたが今はほとんど
新作の噂は無い。欧米では「スパゲッティウエスタン」と称され、
本国では“Western all'italiana”と呼ばれている。
日本では今は亡き双葉十四郎と淀川長治の両氏が
「マカロニウエスタン」と命名した事になっている。
が世界で大ヒットしてブームを呼んだイタリア製の西部劇で
1970年代半ばまで製作された。1980年代も作られたが今はほとんど
新作の噂は無い。欧米では「スパゲッティウエスタン」と称され、
本国では“Western all'italiana”と呼ばれている。
日本では今は亡き双葉十四郎と淀川長治の両氏が
「マカロニウエスタン」と命名した事になっている。
日本では昭和40年12月の『荒野の用心棒』の公開で話題となり
翌昭和41年に『荒野の1ドル銀貨』(7月)、『続荒野の用心棒』(9月)
などがヒットしてじわじわとブームが押し寄せて
セルジオ・レオーネの『夕陽のガンマン』が公開された
昭和42年に本格的なブームが到来して東和や松竹映配やNCC
東京第一フィルムなど邦人系配給会社がこぞって輸入して
米メジャー会社もユナイト、フォックス、メトロ、コロンビアなども
自社ルートでマカロニウエスタンを輸入公開し始めた。
だがブームは2年ほどで下火となりだんだん本数も減って
1975年公開の『ミスター・ノーボディ』や1976年の『ワイルド・トレイル』
あたりが最後となっている。
1992年には『続荒野の用心棒』の正式な続編
『ジャンゴ/灼熱の戦場』がケイエスエスの配給で日本公開されたが、
これはかってのマカロニテイストとはかけ離れた映画だった。
翌昭和41年に『荒野の1ドル銀貨』(7月)、『続荒野の用心棒』(9月)
などがヒットしてじわじわとブームが押し寄せて
セルジオ・レオーネの『夕陽のガンマン』が公開された
昭和42年に本格的なブームが到来して東和や松竹映配やNCC
東京第一フィルムなど邦人系配給会社がこぞって輸入して
米メジャー会社もユナイト、フォックス、メトロ、コロンビアなども
自社ルートでマカロニウエスタンを輸入公開し始めた。
だがブームは2年ほどで下火となりだんだん本数も減って
1975年公開の『ミスター・ノーボディ』や1976年の『ワイルド・トレイル』
あたりが最後となっている。
1992年には『続荒野の用心棒』の正式な続編
『ジャンゴ/灼熱の戦場』がケイエスエスの配給で日本公開されたが、
これはかってのマカロニテイストとはかけ離れた映画だった。
Giuliano Gemma Arizona Colt(1966) 「南から来た用心棒」
そして1972年から1973年頃に再びブームは押し寄せる・・・
劇場では『盲目ガンマン』とか『スペシャリスト』とかが
まだ場末の劇場で公開されていた時にテレビでは旧作がどんどん
電波に乗って世間に流され始めたからだ。
ジュリアーノ・ジェンマもフランコ・ネロもイーストウッドも
野沢那智や小林清志や山田康雄たちが吹き替えたマカロニが
各家庭のTVを独占した。
特にジュリアーノ・ジェンマなどは日本のCMに呼ばれて
紳士服やスクーターで60年代より人気があったほど凄かった。
劇場公開作も未公開作も結構テレビで流されていたが
やがてテレビ局もアメリカ製の大作に目を向け始め
マカロニは静かに地中へ深く沈んで行く。
80年代のビデオバブルの時はマカロニウエスタンも
リリースはされたが、カンフル剤とはならなかった。
リリースはされたが、カンフル剤とはならなかった。
Nicoletta Machiavelli NAVAJO JOE(1966)「さすらいのガンマン」
そして1995年に三度目の転機がやって来た。
キングレコードがリリースしたコンピレーションCD
『究極のマカロニウエスタン』(全4枚組)がヒットして
昔を知るファンや新しいファンを掴んでブームはまず
マカロニウエスタンの音楽から再燃していった。
モリコーネやジャンニ・フェリオ、リズ・オルトラーニや
デ・マージ、ニコ・フィデンコ、ベネデット・ギリアなどの面々の
サントラCDが世界初リリースなども含めてタワーレコードなどの
棚を賑わし始めた。もちろんイタリアでリリースされたCDも
輸入が始まったのだ。
Gian Maria Volonte FACCIA A FACCIA(1968)「血斗のジャンゴ」
それから21世紀に入ってSPOから続々とDVDでリリースされ
ビデオ時代に出なかったタイトルや日本語吹替えも加えられて
その数は日本未公開作も含め50タイトルを越えるようになる。
だが劇場公開された作品でもまだDVDやBDになっていない
作品も30本も残されている。
もうネガが現存しないか版権が不明なのかいろいろ
事情はあるかと思われるのだが。
日本で出版された初の研究書籍となった
「マカロニ・ウエスタン 快楽と復讐の美学」(PSC刊)1995年
キングレコード「究極のマカロニウエスタン/第1集」CD
そして2016年、今度は本屋から火が付いた。
朝日出版社から出ているマカロニウエスタンの
DVDマガジンが好調のようで既に第11集まで発売が予定されている。
一冊につき2作品収録で1950円で購入できる。
51号まで出る予定(そうなりゃ101作品が揃う)
衛星放送やCS放送もこぞってマカロニウエスタンの特集には
力を注いでいるようでイマジカBSは
「大西部まつり」と打ってハリウッド製10作品
マカロニ10作品を7月末に一挙放映の予定。
スターチャンネル2も『裏切りの荒野』
『荒野の復讐』『復讐のガンマン』が今月放送される。
力を注いでいるようでイマジカBSは
「大西部まつり」と打ってハリウッド製10作品
マカロニ10作品を7月末に一挙放映の予定。
スターチャンネル2も『裏切りの荒野』
『荒野の復讐』『復讐のガンマン』が今月放送される。
最近BS/CSにて放送されたマカロニ作品より
そして訃報が・・・『野獣暁に死す』や『五人の軍隊』、『荒野の三悪党』
などウエスタンに出てテレンス・ヒル(マリオ・ジロッティ)とコメディ映画で
コンビを組んでイタリアでは超人気俳優だったバッド・スペンサー
(カルロ・ペデルソーリ)が6月27日ローマで亡くなりました、享年86歳。
バッド・スペンサー(左)とマリオ・ジロッティ。
マカロニの夕陽はまだ沈まず・・・。