『スピード』(1994)
SPEED
SPEED
パニック映画特集は一旦、終わるけど
1990年頃にはそれらを上手くストーリーに取り入れた
作品が現れた。
山岳アクションの『クリフハンガー』や
テロリスト対諜報員の『トゥルーライズ』などもそうだが
黒澤明が原案の『暴走機関車』を置き換えて
脚本のグラハム・ヨストがシナリオを書いた。
それは爆弾魔がバスに速度感知式の起爆装置の
爆弾を仕掛けてロサンゼルスの街を走らせ、
それを若いSWAT隊員が女子大生の協力で
1990年頃にはそれらを上手くストーリーに取り入れた
作品が現れた。
山岳アクションの『クリフハンガー』や
テロリスト対諜報員の『トゥルーライズ』などもそうだが
黒澤明が原案の『暴走機関車』を置き換えて
脚本のグラハム・ヨストがシナリオを書いた。
それは爆弾魔がバスに速度感知式の起爆装置の
爆弾を仕掛けてロサンゼルスの街を走らせ、
それを若いSWAT隊員が女子大生の協力で
阻止するというサスペンス仕立ての
アクション映画だった。
監督のヤン・デ・ボンは撮影監督出身で
『ダイ・ハード』や『氷の微笑』で名声を得て
この作品が監督第一作となった。
『ツイスター』などのヒット作もあるが
この『スピード』の続編も担当したが興行的に失敗、
現在は監督よりプロデューサーとして活躍している。
当時は『プライベート・アイダホ』とか『ハート・ブルー』
などで頭角を現してきたキアヌ・リーヴスだが
まだこれと言って大ヒット作はなかった・・・
そしてこの『スピード』で人気に火がついて
『マトリックス』の主演を勝ち取るのは有名な話。
そしてまだスタローンと共演したSF『デモリッションマン』
くらいしかなかった女優サンドラ・ブロックも
本作で名が売れて、やがてオスカーを獲る大女優へと飛び立った。
悪役はベテランのデニス・ホッパーで
偏執狂のマッドボンバーを見事に演じている。
『ダイハード』を始め『ブラック・レイン』や
『レッドオクトーバーを追え!』『リーサル・ウエポン3』など
数々のヒット作の撮影監督を経験したヤン・デ・ボンは
通常でも4台ないし5台の撮影カメラを用意して
見せ場はなんと12台のパナビジョンカメラを使って撮影したので
編集では全く無駄のなく撮影されたフィルムで完璧な仕上がりだったとか。
ロサンゼルスの高層ビルのエレベーターが爆発し、
10数名が宙づり状態のまま閉じ込められた。
脅迫電話が警察に入り、要求に応じなければケーブルを
爆破し乗客を皆殺しにするという。
ロス警察SWAT隊の若き行動派、ジャック(キアヌ・リーヴス)は、
パートナーのハリー(ジェフ・ダニエルズ)と共に全員を救出した。
彼はビルに潜んでいた犯人のハワード(デニス・ホッパー)と対峙するが、
惜しくも逃げられる。
数日後、ハワードは電話でジャックに「この前の仕返しに、
市バスに爆弾を仕掛けた。
時速80キロ以下に落とすと自動的に爆発する」と告げ、身代金を要求した。
ジャックは15名の乗客を乗せて走るバスを追い、飛び乗った。
重傷を負った運転手の代わりに
アニー(サンドラ・ブロック)という若い女性がハンドルを握る。
ロス市警が見守る中、バスはハイウェイを走り続けた。
ジャックからの連絡で、
起爆装置の腕時計が退職警官に贈られる物であることを知ったハリーは、
当該リストから犯人を割り出した。
やがて15メートルほどのハイウェイの未完部分に出くわすが、
決死の空中大ジャンプで奇跡的に着陸に成功。
ジャックは空港内の滑走路に入り、
車内をビデオカメラで監視していた犯人のハワードをトリックで欺く。
その隙にSWATと協力して乗客を救出すると、
残ったアニーと共にバスから脱出する。
そうとは知らぬハワードは身代金の受け渡し場所に現われ、金を奪って逃げる。
ハワードは居合わせたアニーをさらい、走る地下鉄の列車に逃げ込む。
ジャックも後を追って犯人を倒すが、
そうとは知らぬハワードは身代金の受け渡し場所に現われ、金を奪って逃げる。
ハワードは居合わせたアニーをさらい、走る地下鉄の列車に逃げ込む。
ジャックも後を追って犯人を倒すが、
2人は爆走する車内に閉じ込められて絶体絶命。
暴走列車はついに地上に飛び出したが、2人は無事だった。
暴走列車はついに地上に飛び出したが、2人は無事だった。
キアヌ・リーヴスがはめている腕時計はカシオのデジタル時計
G-SHOCK DW-5600C-1V
この映画に使われた事によってヒット商品になった。
G-SHOCK DW-5600C-1V
この映画に使われた事によってヒット商品になった。
エレベーター内の爆破から爆弾を仕掛けられたバス、
そして地下鉄と次々に舞台が変わり観客を飽きさせない。
そして地下鉄と次々に舞台が変わり観客を飽きさせない。
サンドラ・ブロックはこの映画の撮影のために
わざわざバスの運転免許を取った。
「やるとなったらトコトンやらないと気が済まないの。」
「ホントに車を大破させちゃって、死ぬかと思うくらい
ハラハラし通しだったわ」
最大の見せ場になったロサンゼルスのグレン・アンダーソン
フリーウェイ。1983年の10月に開通予定だったため
そこを貸し切って400人のエキストラが集められて
連日2班の撮影班が撮影を行った。
ヤン・デ・ボンは語った。
「これまでのアクション映画はストーリーが大袈裟で
現実性を欠いたファンタジーの部分を強調したものが
多く、ついて行けないものあった。
この映画は普通の人々が、毎朝、乗っている通勤バスや
エレベーターが、突然最悪の悪夢になるという
誰でも起こりかねない実にリアルなストーリーで
共感を呼ぶと信じている」
※公開当時の劇場パンフレットを参考にしています。
20世紀フォックス映画提供
監督: ヤン・デ・ボン
製作: マーク・ゴードン
製作総指揮: イアン・ブライス
脚本: グレアム・ヨスト
撮影: アンジェイ・バートコウィアク
音楽: マーク・マンシーナ
製作: マーク・ゴードン
製作総指揮: イアン・ブライス
脚本: グレアム・ヨスト
撮影: アンジェイ・バートコウィアク
音楽: マーク・マンシーナ
キアヌ・リーヴス
デニス・ホッパー
サンドラ・ブロック
ジョー・モートン
ジェフ・ダニエルズ
アラン・ラック
グレン・プラマー
リチャード・ラインバック
デラックスカラー
パナビジョン(2.35:1)
英語
ドルビー・デジタル
デジタル・シアター・システムズ(dts)
115分
日本公開1994年12月3日
20世紀フォックス映画配給
日本語字幕:戸田奈津子
SPEED
Copyright © 1994 by Twentieth Century Fox Film Corporation.
Copyright © 1994 by Twentieth Century Fox Film Corporation.